孵化器 — incubator

最近、あぱっちのインキュベータの動きがあわただしい。GeronimoにせよSpamAssassinにせよXMLBeansにせよ・・次々と「卒業 (Graduation) 」プロジェクトが誕生してるわけで。

インキュベータ・プロジェクトって、元々2002年10月くらいに誕生していて。当時、Jakartaにサブプロジェクトが沢山入ってて、「選別」しなきゃあね、てのが「本音」だったんだろうけど。一応名目上は「健全なコミュニティ、ASL準拠ライセンスのソースコード、Apache流の投票方法の導入」という3点を満たすまでは、Apacheに入るプロジェクトは最初全部インキュベータ行き、って事になったわけで。Tapestryが最初の「実験台」(Guinea Pig)だったわけだが … 何もない状態だったから大変だっただろうな(Andy、お疲れさん ・・・ まあ、とは言え、元々は Apache POI が Jakarta に入ってくるとき=2002年2月あたり の「一連の騒動」がきっかけで インキュベータをかます必要性が出てきたんだろうと思うのだがね。 :-P)。

まあ、それにしても去年の8月までは本当に何の動きもなかったな。そもそも、projects@incubator に 「Reply-To:」がデフォルトで入っていなかったのも問題(あれは、完全に「コミュニティを破壊」するようなインフラ設定だ)。それ以前に、「そもそもインキュベータって何?」な世界であったわけで。

で、7月くらいに、コミュニティ内において「 i18n 系のコミュニティっていうのを考えているんだけど」という発言をし、「インキュベータに行くといい」という話になって・・でも、卒業後の「Destination」が決まっている必要があるという話があったんだけどどこか決まるはずも無かったわけで。・・・で、「TLP(当時はTLPという言葉は一般的ではなかった)を Destination とする Project って作れる?例えば、 i18n.apache.org とか。」と質問したわけで。理論上、それは出来るという話になって・・・で、i18n / l10n / m17n 自体は色々と(最終的には監視部分に問題が生じるだろうと言うことになり)あって話がお流れになったんだが・・・その1ヵ月後、まさに「TopLevelProject を最終 Destination とした Apache Geronimo プロジェクト」が発動したんだな。う~む、それにしても偶然というのは恐ろしい。(^_^)・・・コミュニティっていうのは「場の流れ」だよ、うん。

まあ、それ以前に、インキュベートに関して「関心がない」PMCであったように最初は思われたわけで。そりゃそうでしょ、Java系・XML(WebServices)系のインキュベーションが一番必要な状態にあって、HTTPD系の人間ばかりPMCに入ってたら話がすすむはずがない。こういうのは Balancing (適切な人材配置の必要性) であるわけだが、それにしてもバランスが悪かったわけで(コミュニティのデザインがうまくないなあ、と思ったものだ・・・男性陣が女性用下着のデザインをしているようなもんだったわけだな)。8・9月あたりから、「インキュベートとは何か」ていう議論が展開されるようになって、そこからまともになりはじめていったんだな。この、8・9・10月あたりにインキュベータに入ったビッグプロジェクトがGeronimoSpamAssassinXMLBeansであったわけで。
当時、「 Counseling / Coaching」に凝っていた私は、「Mentor 」(メンター)なる概念を「勝手に(「勝手にコーチング」状態?・・って、そりゃ日経ベンチャーあたりの大谷さんの企画の名前だよ(^_^))」導入(メンター/Mentor という言葉自体を僕は1997年あたりから知っていたわけで。目白にメンタリング・コーチングの研究所を、なんて言ってた怪しい某港区議会議員がいたりする(^_^)・・あれ?彼っておっこちたんだっけ。。)。まあ、「 Sponsor 」とか「 Shepherd 」とか言う名前を使うよりも、「 Incubation 」にはふさわしい名前だろう、と思って・・・一応一般的な概念であるわけだし。

今思えば、この「 Incubation 」を通じてMentorな人たちもApache.orgの infrastructure の事とか相当熟知するようになったんじゃあないかな、って思う。ここら辺は、通常企業の「インキュベーション」とまあ同じようなもんなんだろうな、という気がするわけだけど。
Incubation という行為は、「卒啄の機」という微妙なバランスの上に成り立つんだろうと思う。「内なる力」と「外からの突っ突き」というタイミングのことだけど・・・「窒息」する手前でちゃんと息を吹きかけてあげるような「フォロー・アップ」と、自立できるための「突き放し」の微妙/絶妙な関係とも言えるかも。・・・まあ、 Western civilization よりも Eastern civilizationの方が「 Incubation 」の理念というか概念に対しては(特に前者の「息を吹きかける」って方が)とっつきやすいのではないかな、という気がする。ここも、Western civilization よりも Eastern civilization とが「BALANCEよく」配備 (deploy? ^^;) されて共同プレイすると面白いだろうに(最先端だな)なあ、と思ったんだけどね。・・まだまだバランスが悪いな、あそこは。

追伸:インキュベータがまともに動いている状態でマーク・フルリ氏があぱっちJBOSSの提案(sourceforge -> Jakarta)を出していたら、また違った動きになっていたんだろうな。フルリ氏がJakartaに入ろうとしたときはまだ「インキュベータ」「メンター」が存在しなかっただろうし。そういう「土壌とCommunicationsの欠如」(と、Timingの悪さ)が、JBOSSASFの”今”を決定付けているような気がしてならない。まあ、会社組織でもよくある事だが、周りからの「イメージ」と自分たちの「イメージ」にかなりの乖離が生じている時期(ベンチャー企業から一流企業に「発展」する際など)、得てして外部・内部ともに反発が生じやすい。「私たちのインフラの不備があり、まだ受け入れ態勢がありません」って事を当時のASFの人間はいいたかったんだろうけど、フルリ氏は外部の立場として気づけなかったんだろう。まあ、どっちもどっち、って気がするけど、それが「歴史」を作っていったんだろうなあ。 — 対立軸なんて、ほんの些細な「勘違い」とか「ねじれ」とかで生じるもんなのさ。

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